2015年5月5日火曜日

ウォーク・ザ・ムーン、80年代ニューウェイヴに影響を受けた2010年代のUSインディロックバンド


ウォーク・ザ・ムーン(Walk the Moon)は2008年に結成された米オハイオ州出身のインディロックバンド。

フロントマンのニコラス・ペトリカが大学4年のときにバンドを結成。2010年に自主制作したアルバムの収録曲がラジオでヒットし、メジャーレーベルと契約。2012年にリリースした1stアルバム『ウォーク・ザ・ムーン』が全米チャート36位を獲得。

2014年12月には2ndアルバム『トーキング・イズ・ハード』が全米チャート16位を記録。リードシングル「シャット・アップ・アンド・ダンス」は100万枚以上を売り上げており、全米が注目する若手USインディロックバンドの一つとなっている。

地元で曲を作り続け、自主制作した曲がヒット


アメリカ東部に位置するオハイオ州コネチカット出身、当時20歳のニコラス・ペトリカのソロ・プロジェクトとして始まったウォーク・ザ・ムーンは結成後メンバーの入れ替えを経て2010年に現在のメンバーとなる。バンド名はポリスの「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」から来ている。

ニコラス・ペトリカ(Nicholas Petricca) - リード・ヴォーカル、シンセサイザー
ケヴィン・レイ(Kevin Ray) - ベース
ショーン・ウォーガマン(Sean Waugaman) - ドラム
イーライ・メイマン(Eli Maiman) - ギター

地元コネチカットで楽曲の制作を続け、2010年11月に自主制作でアルバム『アイ・ウォント!アイ・ウォント!』をリリース。収録曲の「アンナ・サン」が地元のラジオやテレビで放送されると徐々に人気を集め、2011年2月にソニー系のRCAレコードと契約。グループ・ラヴやパニック・アット・ザ・ディスコ、ウィーザーのツアーの前座を務めるようになり、更に知名度を上げていく。この年に北米最大級のフェス、ロラパルーザへの出演も果たしている。

最初のヒット、「アンナ・サン(Anna Sun)」

タイトルの「アンナ・サン」はニコラスが通っていたケニオン大学の教授の名前。大学、子供から大人になる成長について書いた曲。ニコラス(Vo.)「いつまでも子供でありたいと思っているし、ロック・バンドを続けたいと思っている」


1stアルバム『ウォーク・ザ・ムーン』が全米36位のヒット


2012年6月にリリースしたデビューアルバム『ウォーク・ザ・ムーン』。自主制作したアルバムに新しく曲を追加して発表されたこのアルバムは全米チャート36位を獲得しました。

80年代を意識したMVが注目を集めた「アンナ・サン」

2分半ノーカットで撮影されたMVはニコラスの友人で映像作家のパトリック・マイヤーによるもの。シンシナティの閉鎖されたライブハウス(ザ・マクビー)で撮影されたこのMVは、22回目の撮影でようやく成功。YouTube公開されて1年で700万回も再生された。

2ndシングル「タイトロープ(Tightrope)」

コーラスが印象的なこの曲はヒューレッド・パッカードのノートPCのCMに使われました。

マデオンの「フィナーレ」でボーカルを担当

スズキ・ワゴンRのCMに使われている曲。


2ndアルバムが前作を上回る売上を記録


2014年12月、待望の2ndアルバム「トーキング・イズ・ハード(Talking Is Hard)」をリリース。80年代ニューウェイヴに強く影響を受けたこのアルバムは全米チャート16位を獲得。リードトラックの「シャット・アップ・アンド・ダンス」は米シングルチャート7位、100万枚を売り上げる大ヒットとなった。

プロデューサーは米ポップパンクバンド、シュガーカルトのヴォーカルのティム・パグノッタ。ネオン・ツリーズやトーキョー・ポリス・クラブ、マシュー・コマを手がけたことでも知られています。

― 「シャット・アップ・アンド・ダンス」は前の曲よりポップだよね。それは意識してた?
ニコラス(Vo.):わかりやすい曲を書きたかったんだ。本当にあったことを書いているし、みんなが経験したことあるようなことだよ。悪循環に陥っているとき、ライブや曲ってのは、そうした状況から解放してくれると思うんだ。
― 80年代のニューウェイヴサウンドになっているよね。
 ニコラス(Vo.):そうだね。ニューウェイヴはずっと前から僕たちのサウンドの大きな要素になっているんだ。スミスとかトーキング・ヘッズとかね。最近はパット・ベネターやカーズみたいなストレートなロックにも影響を受けているよ。スタジオにいればそういった曲を聴けたしいい環境にあったよ。
 イーライ(Gt.):休憩中にパット・ベネターの「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット」やリック・スプリングフィールドの「ジェシーズ・ガール」を聴いて、こういったクラシックな曲の要素を取り入れることにしたんだ。曲を分析して、どういう構造なのか、こういった要素をどうやったら自分たちのやっていることに取り入れられるかって考えたよ。

WALK THE MOON On Rising Hit “Shut Up + Dance,” Sophomore LP ‘TALKING IS HARD’ & Magic Cards: Idolator Interview
http://www.idolator.com/7573706/walk-the-moon-talking-is-hard-interview


シャット・アップ・アンド・ダンス

ニコラスが曲作りに行き詰っているときに、彼女とロサンゼルスのライブハウスに行って、彼女から「Shut up and dance with me!」と言われたことから生まれた曲。

影響を受けたというパット・ベネターの「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット」

パット・ベネター(Pat Benatar)が1980年に発表した「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット(Hit Me with Your Best Shot)」。全米で100万枚を売り上げ、ベネターの代表曲になっています。米人気ドラマ、グリーのシーズン3第6話でドッジボール対決のときに使われました。


影響を受けたというリック・スプリングフィールドの「ジェシーズ・ガール」

リック・スプリングフィールド(Rick Springfield)が1981年に発表した「ジェシーズ・ガール(Jessie's Girl)」。当時、所属レーベルを契約解除されるなど音楽で芽が出ていなかったスプリングフィールドは俳優に転身。甘いルックスで人気を集めると、RCAレコードからリリースした「ジシーズ・ガール」が全米チャート1位を獲得する大ヒットとなり、グラミー賞で最優秀ロック・ヴォーカル賞を獲得した。



ライブ映像

Yahoo! Live 2015 at Texas

2015年4月30日、米テキサス州ヒューストンでのライブ。
米ヤフーライヴでストリーミング中継された2ndアルバム『トーキング・イズ・ハード』のツアーは3月から2ヶ月間、北米39箇所で行われた。
このライブのセットリストでは、ラスト前にキラーズの「オール・ディーズ・シングズ・ザット・アイヴ・ダン」のカバーが入っており、キラーズのような80年代ニューウェイヴを2000年代のガラージ・ロックに取り入れたバンドに影響を受けていることがわかる。
1. Different Colors
2. Tightrope
3. Down in the Dumps
4. Spend Your $$$
5. Shiver Shiver
6. Avalanche
7. Up 2 U
8. Work This Body
7. Portugal
9. Aquaman
10. Lisa Baby
11. Jenny
12. I Can Lift a Car
13. Shut Up and Dance
Encore:
14. All These Things That I've Done (The Killers cover)
15. Anna Sun


3 件のコメント:

  1. "洋楽とかMMAとか"様
    突然すみません。当方、「Walk The Moon」のまとめを作りたいと思い、"洋楽とかMMAとか"様のこちらのページを引用・リンクさせていただいた者です。引用したのは『マデオンの「フィナーレ」でボーカルを担当』の部分です。事後報告になってしまい、申し訳ございません。不都合がございましたらすぐにリンクを削除するので、このコメントに返信をしていただきますよう、よろしくお願い致します。
    http://matome.naver.jp/odai/2143579404893162901?page=2
    hajimemashite_WTM

    返信削除
    返信
    1. ご丁寧にコメントありがとうございます。このブログは自分の頭を整理するためにやっているものなので、投稿している記事はご自由に引用していただいて構いません。サマソニで初来日するウォーク・ザ・ムーンのライブが楽しみですね。

      削除
    2. hajimemashite_WTM2015年7月6日 11:08

      ありがとうございます!このようなまとめを作るのは初めてで、彼らについても知らないことが多かったので、いい経験になりました。サマソニに初参戦するので、こちらのサイトを参考に出演者について勉強したいと思います。ありがとうございました。

      削除