2016年2月18日木曜日

ジェニファー・ロペス、ラテンの女王【中編】


その美貌の裏にはいくつもの才能が宿っている。

女優としてスクリーンで輝きを放ち、シンガーとしてオーディエンスを熱狂させる。

2012年にはアメリカ経済誌『フォーブス』で世界セレブ番付1位に君臨。2013年には2500人目のハリウッドの殿堂入りを果たす。そして2014年、歌手デビュー15年目を迎えた彼女のCDトータルセールスは5500万枚を突破。

ジェイ・ロー(J.Lo)の愛称で親しまれ、人々の心を捉えて放さない、ラテンの女王、ジェニファー・ロペス。


恋(2002年~2003年)


リミックスアルバムリリースの同年、ジェニファー・ロペス4枚目のアルバムが発表される。『ディス・イズ・ミー・・・ゼン』。

Jenny from the Block (ジェニー・フロム・ザ・ブロック)

この頃、彼女のプライベートでは様々な変化が。1999年から交際を続けていたショーン・コムズと破局。2001年に振付師のクリス・ジャッドと電撃結婚するも、長く続かず離婚。


しかし、そんな彼女に新たな出会いが訪れる。知的障害を持つ少年を誘拐した殺し屋と、そこへやってきた謎の女との奇妙な共同生活を描いた作品『ジーリ』。この映画で共演したベン・アフレックとの間に新たな恋が生まれていた。

Baby I Love U! (ベイビー・アイ・ラヴ・ユー!)
「今、この時における私を表したのがこのアルバム」
そう語った本作『ディス・イズ・ミー・ゼン』は、ベン・アフレックへの恋心が存分に投影された。タイトルからも伺えるとおり、「これが私なの」という彼女にとって非常にパーソナルな作品。ベン・アフレックに対する愛情をありったけ注いだ、ラブソングに次ぐラブソングというような作品で、純粋に恋に生きるジェニファーというのを印象付けた作品でもあった。

男によって変わるファッションも、前作と一転してシックになり、サウンドの方もかなり大人っぽいR&B、ポップを中心とした生音を積極的に使った大人向けのポップアルバムに仕上がっている。

All I Have ft. LL Cool (オール・アイ・ハヴ)

ジェニファー・ロペスとベン・アフレック。2人の恋愛は婚約へと発展し、多くの注目を浴びることになった。するとアルバムは、全米チャートで2位を獲得。さらに、LLクールJをフィーチャーした収録曲「オール・アイ・ハブ」は、全米シングルチャートで1位を獲得。

公私共に充実した生活を送るジェニファー・ロペス。しかし、そんなロマンチックな日々は、突如として崩壊してしまう。

2003年9月、2人は挙式の4日前に婚約を解消することになる。
「ベンと永遠の愛を誓い合うと思っていたその矢先に別れてしまった。私にとって初めての本当の失恋だった。心がえぐり出されるような感じがした」

生まれ変わった姿(2004年~2007年)


失恋によって深い闇に突き落とされたジェニファー・ロペス。しかし、そんな彼女に救いの手を差し伸べる男が現れる。ラテン界のスター、マーク・アンソニー。2人はジェニファー・ロペスのデビュー作『オン・ザ・シックス』に収録されている「ノー・ミー・エイムズ」でデュエットした間柄であった。

No Me Ames (ノー・ミー・エイムズ)

マーク・アンソニーは妻子持ちの身であったが、ジェニファー・ロペスへ想いを寄せた。そして、2004年、2人はついに結婚することになる。

その翌年の2005年、ジェニファー・ロペスはニューアルバムをリリースする。"再生"と言う意味のタイトル『リバース』。
「とてもリラックスして、新鮮な気持ちで取り組めたの。まるで1枚目のアルバムを制作した時のようで、生まれ変わった気分だったわ」
Get Right (ゲット・ライト)

ジェニファーにとってリセットする期間を持ったことで、自分の原点を確認するようなアルバムだったと当時語っている。ポップ、R&B、ヒップホップ、ラテンという自分の4つの柱を改めて見つめなおして作ったアルバムである。プロデューサーには、いつものコリー・ルーニーに加えて、リッチ・ハリソンやティンバーランドなど当時人気のあったR&Bのプロデューサーを多数起用して作っている。

前作から3年ぶりリリースとなった本作は、全米アルバムチャートで2位を獲得。生まれ変わったジェニファー・ロペスは、ミュージックシーンにその健在ぶりを見せ付けた。


一方、映画界でも彼女の存在感は輝きを放ち続けていた。周防正行監督の大ヒット映画『シャル・ウィ・ダンス?』のリメイク作品。2005年に日本でも公開された本作でジェニファー・ロペスは、みごとにヒロイン役を演じた。

Shall We Dance? (シャル・ウィ・ダンス?)


生まれ変わった姿で積極的に活動を展開するジェニファー・ロペス。2007年、そんな彼女は自身初のスペイン語アルバムをリリースする。『コモ・アーマ・ウナ・ムヘール』。アルバムは全編を通して「愛」について歌われた。

Qué Hiciste (明日に向かって~ケ・イシステ)

もちろんサポート役に回ったのは、当時の旦那のマーク・アンソニー。当時、マークが自身のアルバムを作っていたところに、ジェニファーが参加した勢いで、「じゃあ、ジェニファーのアルバムもスペイン語で作ろうじゃない」という話になり生まれた作品。

本作は全米アルバムチャートで、ラテンアルバムとしては異例の10位をマーク。そして、ラテンアルバムチャートでは堂々の1位に輝いた。

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