2016年6月7日火曜日

フォール・アウト・ボーイ、「ロックの殿堂」授賞式プレゼンターとしてグリーン・デイを語る


2015年4月18日、米オハイオ州クリーブランドにて開催された「第30回ロックンロール・ホール・オブ・フェイム」でグリーン・デイがロックの殿堂入りを果たした。式典では今年殿堂入りをしたグリーン・デイのほか、リンゴ・スター、ジョーン・ジェットが演奏を披露。リンゴ・スターのステージでは特別ゲストのポール・マッカートニーが出演しました。

グリーン・デイの演奏前にフォール・アウト・ボーイがプレゼンターとして登壇し、ポップ・パンクを牽引してきたバンドへの想いを語っています。
グリーン・デイが成し遂げてきたことは他の誰にもできないことなんだ。

ロックの殿堂入りはデビュー・アルバムから25年以上が経過しているミュージシャンが対象となっており、700名以上の音楽関係者とファン投票によって受賞者が決定される。

殿堂入りを果たしたのはポール・バターフィールド・ブルース・バンド、グリーン・デイ、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ、ルー・リード、スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル、ビル・ウィザースの計6名となっております。

ノミネートにはザ・スミス、クラフトワーク、ナイン・インチ・ネイルズ、N.W.A、シック、スティング、マーヴェレッツ、スピナーズ、ウォーらが候補として上がっていました。


イントロダクション(グリーン・デイのインタビュー)

最初はバカなガキの集まりだった。音の方向性はつかんでいた。そして曲を書き始めた。シンプルでいい曲を。僕らの曲がみんなに聴かれるなんて考えてもいなかった。ともかく『ドゥーキー』を出してみた。若者たちの欲求不満、怒り、無気力、敗北感、そんなことを歌った。一気に巨大化していった。もう誰に止められない。こうなった以上、山の頂まで登ってやろう。
コード3つのパンクで終わりたくない。あれは大きな変化だった。”グリーン・デイ『ニムリッド』で大きく変化”パワー・ポップの可能性をどんどん拡大させていこうと思った。変化を繰り返すこと。それが長くやっていく秘訣。
こんなこと歌っていい?彼らにそう確認してから前に進んでいく。政治的に聞こえる歌は僕らの戸惑いを表現したもの。多くの人が権利を奪われ、孤立したように感じている。なにかを求めているんだ。口を閉ざしてやり過ごすか?首を突っ込んでなにかを発言するか?グリーンデイとしてやれば、不可能なんてない気がする。100年後にも聴かれているかな。いつも一歩先を目指すことさ。


パトリック・スタンプ(フォール・アウト・ボーイ)

一番好きなパンクバンドの一つがグリーン・デイ。最初にグリーン・デイを聴いたときのことを思い出したんだ。ちょっと背景について説明させて。僕は子どものころ音楽について少々スノッブな奴だった。父はシカゴのフォーク・シンガーで、彼は当時パンク・バンドを見るのが好きだった。父はフュージョン・ジャズを演奏していて、わかると思うけど僕は当時のパンクファンの友達とは合わなかったんだ。ある日、友達と授業を抜けてさ、家に帰ってカセットテープを聴いたんだ。それが『ドゥーキー』だった。聴いてすぐ「なんて音楽なんだ!」って衝撃だった。怒りに満ちていて、ラウドで、速いんだけど、そこには音楽の理論や歴史を変えるような何かヒントがあったんだ。他の子どもたちはガンズ・アンド・ローゼスとかニルヴァーナをもっていたけど、1994年のときはどれもよくなかったね。この『ドゥーキー』こそが僕の好きな音楽だった。
 それからはグリーン・デイがすべて。彼らのファッションを真似て、父のギターを低く構えて弾いたり。似合わなかったけどね。インタビューを読み、テレビでライブも観て、知れば知るほど偉大なバンドだと思うようになった。優れたバンドはなによりも一体感を大切にする。誰か一人が欠けたら、その音は成り立たないということだ。ビリー・ジョーの辛辣な歌詞といつまでも若々しい声。ギターを抱えて立つその姿は、すべてのパンク・キッズの憧れ。スポーツ・ファンにとってのマイケル・ジョーダンみたいな存在。マイク・ダーントの攻撃的で美しいベース・ラインは、ラジオから流れてきたら、すぐに彼だとわかる。ドラムスのトレ・クール。ドラマーの名前がトレ・クール!最高にクールな話だ。

ピート・ウェンツ(フォール・アウト・ボーイ)

グリーン・デイは、すごいことを成し遂げてきた。メジャー・デビューのアルバムとシングルが大ヒット。2枚目も大ヒットでパンクの新しい時代をつくった。でも3作目ではそのまま進まず、シンプルなバラードを送り出してきた。今もパーティーに欠かせないあの曲。これこそ、パンクな生き方。メッセージ色の強い作品は今の音楽界では受けないけれど、強烈に政治的なロック・オペラを発表しても彼らは生き残り、グラミーまで獲得してしまった。これもまた、まさにパンクな生き方。冒険を恐れることなく、パンクを追求してきたということだね。僕はパンクをそう定義しているから、とても光栄に思います。ホール・オブ・フェイムにグリーン・デイを迎えることを。


フォール・アウト・ボーイは2007年のツアーでグリーン・デイの「バスケット・ケース」をカバーしています。

グリーン・デイ、1990年のライブの映像


0 件のコメント:

コメントを投稿